線香花火が落ちたキミ

そんな彼女がいなくなって、3ヶ月。

あっという間に春から夏へ変わっていた。


肌についたシャツを剥がすように胸元のシャツをパタパタと仰いでいると、



~♪~♪


久しく会っていなかった友人から連絡が入った。



『今週土曜日。酒、行こ。』


単語だけの文に、さっきより軽いため息が出る。


『了解。』


流れ出す汗を拭きながら、また僕は歩き出した。

< 4 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop