線香花火が落ちたキミ


先にビールを頼み、半分以上飲んだ頃に友人はやってきた。


「お待ちお待ち~!


テツ君♡お、ま、た、せ♡」


友人は、いつもと変わらないテンションでやってきた。

彼は至ってシラフである。


「待ってないから、早く座れ。腹減った。」


「はいよ」


そう、真顔で返事する友人の切り替えの速さも、

もう慣れたものだ。
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