【完】#ただいま溺愛拡散中ー あなたのお嫁さん希望!ー

「ナオやユウヤが言っていた」

「ん?お友達の子?」

「デカひなたが1番可愛いって。 1番若くって可愛いお姉さんだって
僕もそう思った」

チビひなたの耳が赤かった。意地らしくなって思わず強く抱きしめると、湯銭の中チビひなたが両手を使ってジタバタ暴れる。

やめろよぉ!と言いながらこちらを振り向いたチビひなたは顔を真っ赤にさせて生意気な言葉を私へぶつける。

「他の友達のお母さん怪獣みたいでぶっさいくばっかりのおばさんばかりだもん。
その中に居たら若いってだけでデカひなたはマシだってだけだよ!」

「このー、照れ屋めぇー」

チビひなたの脇をくすぐると「やめろー!」と言いながら水の中で二人大笑いした。
子供って…子供って…。

特に好きでも嫌いでもなくって、どちらかと言えば苦手な方だったけれど、こんなに可愛いものなの?

チビひなたを可愛いって思うのは、大好きな樹くんの子供だからって理由じゃない。 私、この子はこの子で好きなんだ。

思っていたよりかは長風呂になってしまった。はしゃぎすぎたせいか、お風呂から上がったチビひなたはすっかり眠そうで

樹くんに無理やり髪を乾かされて、自分の部屋へ行って直ぐに眠ってしまった。

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