【完】#ただいま溺愛拡散中ー あなたのお嫁さん希望!ー

お風呂上り、何故かチビひなたのパジャマに並んで大きなパジャマが並んでいた。

着てみたらぶかぶかだったのでこれは樹くんの物なのだろう。これは着て良い物なのか…?けれどそれを着てリビングに戻っても何も文句は言われずに、樹くんはチビひなたを寝かしつけた後に自分もお風呂に行くと行ってしまった。

いつ帰ればいいのだろう…。

取り合えず樹くんがお風呂から出るまで、食べかけのお菓子を食べて冷蔵庫から勝手にビールを取り出して飲む。これって絶対怒られる案件だと思うけど。

けれど意外にもお風呂から上がった樹くんは私を怒りもせずに、平然と座っていたソファーの隣に座って来る。

お風呂上がり、パジャマ姿というだけで破壊力は抜群なのだが、黒い髪が濡れてこれまたセクシーで目のやり場に困る。

男女の営みはとっくに済ませてしまった間柄だとは言っても、照れるもんは照れる。

「俺も1杯飲もうかな…」

「はッ!私用意させて頂きまする!
ビールでよろしいでしょうか!ご主人様!」

「はは、メイドかよ。ビールでいいよ。」

冷蔵庫からビールを2缶取り出して、テーブルに置く。
ごくごくとそれを飲み干す樹くんの姿ばかりに見とれていた。

えっと。私はいつ帰ったらいいんだろう?というかここから私の家って何線を乗り継いで帰ればいいの?

そんな事を考えながら、樹くんの姿に見とれていた。

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