【完】#ただいま溺愛拡散中ー あなたのお嫁さん希望!ー
「僕は別に…。動物園なんて子供行く場所だし
今日だってお父さんからデカひなたがどうしても僕と一緒に行きたいって言うから仕方がなくついて来ただけだし」
く、クソガキ!
やっぱり誘うんじゃなかった!
しかし私達の話を聞いて、樹くんはハンドルを握りながら笑いを堪えていた。
ちょっとー?あなたの息子が私に可愛くない事ばかり言うんですけどー。それの何が可笑しいんだか…。
まぁここは気を取り直して、動物園が楽しみじゃない子供なんて居る訳ないもんね。
「チビひなたは何が好き?
私はパンダが好きだよ。」
「パンダとか可愛いこぶるなよ。お父さんに可愛いって思われたい魂胆が見え見えなんだ、お前は」
「別にそんなんじゃないわよ!」
「僕はね、パンダも好きだけどキリンやゾウさんも好き。
だって大きくってかっこいいだろ?ライオンはかっこいいけれどちょっと怖いし。
前にね、学校の動物園遠足で行ったんだけど、あれは夏だったせいか動物たち皆寝てて全然動かなかったんだ」
「へー、そうなんだ。
やっぱりチビだから大きい動物が好きなのね。」
「お前だってチビだろう?デカいのはおっぱいだけじゃん!」
「うるさいなぁ!」