【完】#ただいま溺愛拡散中ー あなたのお嫁さん希望!ー
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「誰だよ、こんな事していったのは……」
「嫌だわー汚いわー」
「無理ー、私には無理ー。絶対に無理」
八代台オフィスビルの1階には誰でも利用可能のトイレがある。
トイレ、と言っても広くお洒落で真ん中に洗面所があり、左右に個室のトイレが立ち並ぶ変わった造りだ。
ビルの管理人から利用者のクレームが入ったとの事で慌てて数人で様子を見に行ったら、男子トイレの個室が汚物で汚れている。
その汚れ方と言ったら半端なく、どうしたらこうも汚せるものかといった感じである。
便器外に飛び散った汚物が強烈な匂いを放つ。 一緒に来たパートのおばちゃんが顔をしかめて鼻を塞ぐ。
これもまた清掃員の仕事。悲しいさだめである。 文句を言うつもりはないけれど、自分で汚したというのならば、ちょっと位処理していってもいいのに、さ。
そんな事を思いながら、片づけを始める。
「ここは私がやっておきます!」
「でもひなたちゃん、いいの…?」
「大丈夫ですよ!皆で固まっていても仕方がないですし。 皆さんはロビーの方を頼みます!」
「本当にひなたちゃんはいい子ねぇ~、皆が嫌がる仕事もやってくれて」
「本当本当。助かるわ。じゃあ任せるわ」
「誰だよ、こんな事していったのは……」
「嫌だわー汚いわー」
「無理ー、私には無理ー。絶対に無理」
八代台オフィスビルの1階には誰でも利用可能のトイレがある。
トイレ、と言っても広くお洒落で真ん中に洗面所があり、左右に個室のトイレが立ち並ぶ変わった造りだ。
ビルの管理人から利用者のクレームが入ったとの事で慌てて数人で様子を見に行ったら、男子トイレの個室が汚物で汚れている。
その汚れ方と言ったら半端なく、どうしたらこうも汚せるものかといった感じである。
便器外に飛び散った汚物が強烈な匂いを放つ。 一緒に来たパートのおばちゃんが顔をしかめて鼻を塞ぐ。
これもまた清掃員の仕事。悲しいさだめである。 文句を言うつもりはないけれど、自分で汚したというのならば、ちょっと位処理していってもいいのに、さ。
そんな事を思いながら、片づけを始める。
「ここは私がやっておきます!」
「でもひなたちゃん、いいの…?」
「大丈夫ですよ!皆で固まっていても仕方がないですし。 皆さんはロビーの方を頼みます!」
「本当にひなたちゃんはいい子ねぇ~、皆が嫌がる仕事もやってくれて」
「本当本当。助かるわ。じゃあ任せるわ」