【完】#ただいま溺愛拡散中ー あなたのお嫁さん希望!ー
「チビひなたは寝たか?」
「ぷっ。チビひなたって」
「君が呼ぶから移ってしまったよ。本人の前で言うといっちょ前に怒るからな」
パソコンを閉じた樹くんは、ソファーの隣を一人分空けてぽんぽんと手で叩く。ちょこんと隣に座ると、彼の大きな手が肩に掛かり抱き寄せられる。
「今日は一緒に寝ようか?」
「樹くんのえっち!
さっきチビひなたの好きなタイプの女の子の話をしていたらあの子なんて言ったと思う?
おっぱいの大きな子だって!末恐ろしい!あの子はもしかしたら将来遊び人になるかもしれない!」
何故か樹くんは嬉しそうに笑い声を上げた。
「あはははは、それは好きなタイプって言うよりも…」
こちらを向かせて、ジッと私を見つめる。
「え?何…?」
「いやあ、別に」
「何ですかー?!気になるじゃないですかー!!ハッキリ言って下さいよッ!」
「耳元でキーキー叫ぶな、煩い」
そう言って、唇で唇を塞ぐ。
はぁー…なんて幸せなんだろう。身を乗り出して、樹くんの肩に手を掛けてもっと深いキスを落とすと
「おい、それ以上すると理性が保てん…。胸を押し付けるな…
ここではなくベッドルームで」
「あらあ!疲れていらっしゃるのに元気に…!
やっぱり親子共々好きなタイプは同じですね!」