夏と君は絶対に大嫌い




「バッ……カじゃねーの、死ぬかと思った」



「お、大げさだなー、プールで転んだくらいで死なな…」



「お前じゃねーよ、俺だよ」




私を立たせた奴がプイッと背中を向ける。



ガシガシと苛ついたように頭をかいている。





「だから……集中できねんだよ、お前がいると。死ね」




なんで。死にたくない。




死ねとか気軽に言うな。ほんと嫌いだ。きらいきらいきらいきらい。





嫌いな理由を数えてみる、いくらでも出てくる





嫌いな理由だけを数える、他のところは見ないようにする。





だって…





これ以上、好きになりたくない。







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