僕を狂わせるもの
会えない夜の寂しさは、ホントに身を切られるほど堪える。
あなたの夜は温かな誰かの手に抱かれ眠ってるの?
それともあなたが誰かを温めてるの?
僕は嫉妬の熱で苦しくて眠れない。
好きだ!
好きだ!
好きだ!
そう叫んでも、あなたには届かない。
振り返ってもあなたはいない。
その白くて細い手で触れて欲しい。それだけで僕は強くなれる。
どうしよう……
僕はかなり重症だ。
先輩を恨むよ。
〝 俺の彼女 〟と紹介したことを。
僕はその日からずっと先輩の彼女を好きだった。
それから二人は結婚した。
諦めようとすればするほど、僕の恋は終わるどころか余計に熱を増した。
世界は測れしれないほど広いのに、どうしてこんなちっぽけな出会い方をしたのだろう。
どうして好きになったのがあなたなんだ。
世間体、体裁、そんな社会的常識なんか捨てて、あなたをさらっていきたい。
誰かが傷ついても痛みを感じないほど非情な鬼になりたい。
あなたを手に入れられるなら、鬼と言われてもいい、極悪非道と言われてもいい。
あなたを奪いたい!
独り占めしたい!
僕にはこんな行き過ぎた、言い出せない思いがあるのです。