青いスクラブの王子様。~私が惚れたのは、一等級の外科医だった件~



うそ…人生で初めて年齢より上に見られた……。
これはこれで、複雑…!!


「残念ハズレですぅ!二十七です!失礼なぁぁ!」

「二十八も七も一緒だろ」

「はぁ?全然違いますから!」


子供の痴話喧嘩みたいな低レベルの言い合いに、いるのはわかっていたけど気にしていなかったこの店のオーナーらしき人が口を挟んできた。


「二十八と七は違うと思います。特に女性は」

「そ、そうですよね!」


予想外の味方に少し誇らしげにテンちゃんを仰ぎみると、ラーメンを食べ終え呆れ顔をしていた。


「さっさと食え。帰るぞ」


冷静になったらしい彼はコップなみなみに注いだ水を一気に飲み干し、冷たく言った。


はぁ。またやっちゃった。
幼い顔にこの性格だから幼く見られるんだとわかっていたのに。

火がついたら止まらなくなる性分は、自分でも呆れるほど面倒くさいと思う。

私はテンちゃんの言う通り、残ったラーメンを一気に啜った。





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