青いスクラブの王子様。~私が惚れたのは、一等級の外科医だった件~
花菜ちゃんは自分の事のように頬を赤く染めて「恋っていいわねぇ〜」と呟いている。
しかし私は困ったことに、スッキリしたはずの頭がまた散らかり出した。
それも恋だとわかる前よりも、もっと複雑に。
テンちゃんが好き。テンちゃんもそうだ
ったらいいな。
いや、有り得ないでしょ。
えぇ、ちょっとくらい期待してもいいじゃない!
いや、有り得ない、でしょ。
ふたつの私が交互に、真反対の意見を言い合っている。
うーむ。恋ってこんなに大変だったけ?
やがて私は頭を抱え、てぃーのの閉店時間まで唸り続けた。