青いスクラブの王子様。~私が惚れたのは、一等級の外科医だった件~
あっ、と声を漏らしてしまい、慌てて口に手をやる。
何の日でしたかね〜と誤魔化して帰ってしまおうか。
ダメだ。この時点で彼、こいつ忘れてたなって悟った顔してるもん!
「ショックだな。まさか忘れられてたとは」
ほらぁー!悟ってたぁぁ!
ヤケクソでペロッと舌を出しておどけてみせる。
「ペロッじゃねぇよ。…そんなこったろうと思ったけどな。
仕方ない。今夜俺の家にこい。お仕置だ」
目を釣りあげてひひっと笑うテンちゃん。
今夜俺の家にこい。だって?
嘘でしょ何この展開ーー!?