青いスクラブの王子様。~私が惚れたのは、一等級の外科医だった件~



なんって煌びやか。

さすが、ベリーヒルズビレッジのレジデンス。


私今、恐れ多くもベリーヒルズビレッジのレジデンス、ニューヒルズのエントランス前に立っています。


ピッカピカなガラス戸の向こうにはにこやかなコンシェルジュ。
大理石の床、黄土色の壁は扇仕上げ。



あの後テンちゃんは、『十九時にニューヒルズの下で待ってて。迎えに降りるから』そう言い残し、ナースに呼ばれて行ってしまった。


多分ガラス戸を抜けてエントランスには入っても良いと思うのだけど、まず入口に続くマンション前とは思えないほど綺麗に整理された芝生、ライトアップされた道に感動し、外からでも可憐なのがわかるエントランスに圧倒され。

ここにテンちゃんが住んでいると思うと、私はとんでもない人を好きになってしまったと震え、同時に納得もした。

一戸数億超、超セレブや御曹司、ご令嬢、資産家…とにかくお金持ちしか住んでいない、いや、住めないと有名なニューヒルズ。

まさか一度でも足を踏み入れる時が訪れるとは、夢にも思わなかった。





< 75 / 129 >

この作品をシェア

pagetop