不埒な関係



あの日はすごい雨だった。




13歳の夏。



噎せかえるような、うだるような蒸し蒸しとした猛暑。



連日続く夏の暑さに嫌気がさして、濡れた半袖のワイシャツが気持ち悪くて、どうしようもなかった。



そんな日。


そんな、いつでもどこにでも転がってるような、ある日。





「寿!!」




職員室から顔面蒼白になった担任に名前を呼ばれて、告げられた。


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