今日から不良王子と同居します。
「ねえ、今日はどんなことがあったの？」


「んー別にいつもどおりだよ。学校終わって友達とラーメン喰いに行ってゲーセン行って」


「えー、ラーメンって。食事をしてきたの？それでよくステーキ食べられるね」　


「ラーメンなんておやつだからね」


「そんなに細いのにね」


やっぱり、男の子ってたくさん食べるんだな。


彼は細身だけど、好き嫌いなくなんでもよく食べてくれる。


うちの食事も美味しいって言って気に入ってくれている。


「お嬢様、おしゃべりはそのくらいに」


食事中にも関わらずあんまりしゃべっていたからとうとうばあやに注意されてしまった。


仕方ないか、お行儀が悪いよね。


「はあい」


しぶしぶ返事をしたけど、ほんとはまだ話したりない。


「あ、お肉のおかわりまだあるから食べる？」


「うん」


彼のお皿がからになっていたから声をかけた。


「……」


「……」


しばらくは黙って食事を続けた。彼には新しいステーキのお皿が運ばれてきた。


静まり返ったダイニングルーム。食器の音だけがかすかに聞こえる。

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