今日から不良王子と同居します。
彼をこんな風にしてしまっているのは、私なのかもしれない。


私の態度がいけなかったの?


彼を説得しようと思って、もう少し話がしたくて一緒に車を降りてもらった。


「ばあやさんはいる?あと、お父上にも電話がしたい」


だけど、ばあやとふたりきりで話すからと言って客間へ行ってしまった。


彼がばあやにどんなことを話すつもりなのか容易に察しが付く。


結局、その後、私を客間にすら入れてくれなくて。


一度こうと決めたときの直政くんの実行力は凄い。


学園の生徒会長を務めたときだって、どんなに難しい問題が起ころうと強い意志で解決していった人だ。


私はどうすることもできなくて、自室でこれから先のことをあれこれと心配することしかできなかったんだ。


直政くんはこの家から玲生くんを追い出すつもりなんだ。


どうしよう、そんなこと絶対にやめさせないと。


だけど、どうしたらいいのか私には見当もつかなくて頭を抱えてしまった。




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