今日から不良王子と同居します。
この時間は、住み込みの使用人の人たちはもう各々の部屋で過ごしているし、早寝早起きのばあやはもう眠っている時間。
そっーと、1階の廊下を歩いて、彼の部屋の前に立ってドアを押し開けてみた。
カギはかけられていない。
やはり、まだ帰ってきてはいないようだ。
この部屋で待っていよう。そしたら彼が帰ってきたらすぐに会えるから。
しばらくベッドに座って待っていたけど、何にもすることが無くて退屈になってくる。
彼の本棚を見れば、工業高校らしく機械に関する難しそうな本がたくさん並んでいた。
机の上はけっこう散らかっていて。
私にはよくわからない部品のようなものがたくさん。
ロボットを作っているとかで、毎晩遅くまで熱心に組み立てているみたい。
あんまり彼のものに触れてはいけないような気がしたので、片づけたりはしないでそのままにしておいた。
もう一度ベッドに戻って今度は横になった。
太陽の光をいっぱいに浴びたシーツに顔をつけたら、あんまり気持ちがよくて瞼が重くなる。