今日から不良王子と同居します。
まだかな、少し眠くなってきちゃったよ。


それにしても、ここで待っていても朝まで帰ってこないかもしれないな。


仕方がない、もう少し待ってから、自分の部屋に戻ろう。


そう思っていたんだけど、大きなあくびが出てしまった。


もうねむくてたまらない。


いつまにか、うとうとして目を瞑ってしまった。


今日は本当にいろんなことがあってぐったりしていたんだ。


いつしか、浅い眠りの中に潜り込んでいた。


どのくらい時間が経っただろう。


ドアを、開ける音が微かに聞こえる。


「音葉さん、勘弁してよ」


ため息交じりのその声はきっと彼。


ああよかった、やっと帰ってきてくれたんだね。


「どうしてここで寝てるんだよ」


「早く起きて、起きないとどうなってもホントに知らないからな」


軽く肩を揺さぶられたような気がするんだけど、瞼が重くて。


どうしても起きれないの。


すぐに起きるよ、でも。


もう少しだけこのままで。

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