今日から不良王子と同居します。
「こんなとこで寝てるから、てっきり襲ってほしいってアピールかと思ったんだけど」
「それは……違います」
「そうだろうね、音葉さんに限ってそんなことはないよね」
彼は半身を起こしてけだるげに肩をトントンと叩いている。
「いや、でも、まいったな。俺ってこんな奴じゃなかったのに。据え膳喰わずにいられないタイプだったんだけどな」
ひとりでブツブツぼやいている彼
「なに言ってるの?」
彼の言ってる意味が良く理解できなくて問いかけてみた。
すると、帰ってきたのは意外な方向からの答えで。
「俺、音葉さんには、簡単に触れられないんだ。どうしてかな……」
自分の手をじっと見ながら、しみじみ呟くものだから、こっちがびっくりする。
その顔がちょっと切なげに見えて胸がキュンとした。
「俺、音葉さんを大切にしたいのかな」
そう言って私の方を見るので、どう答えていいのかわからなかった。
「あ、うん。ありがとう」
わからないなりに、お礼の言葉が口をついて出る。
「それは……違います」
「そうだろうね、音葉さんに限ってそんなことはないよね」
彼は半身を起こしてけだるげに肩をトントンと叩いている。
「いや、でも、まいったな。俺ってこんな奴じゃなかったのに。据え膳喰わずにいられないタイプだったんだけどな」
ひとりでブツブツぼやいている彼
「なに言ってるの?」
彼の言ってる意味が良く理解できなくて問いかけてみた。
すると、帰ってきたのは意外な方向からの答えで。
「俺、音葉さんには、簡単に触れられないんだ。どうしてかな……」
自分の手をじっと見ながら、しみじみ呟くものだから、こっちがびっくりする。
その顔がちょっと切なげに見えて胸がキュンとした。
「俺、音葉さんを大切にしたいのかな」
そう言って私の方を見るので、どう答えていいのかわからなかった。
「あ、うん。ありがとう」
わからないなりに、お礼の言葉が口をついて出る。