今日から不良王子と同居します。
「え、えと」


独占だなんていきなり言われてヒャーって気持ちになる。


幼なじみの彼とこんな会話をするのは結構恥ずかしいものだ。


これまで、意識していなかったけれど告白をされたあの日から彼といるとなんだかソワソワしてしまう。


こういうことに慣れていないせいかな。


「音葉、どうした？」


「ううん、なんでも」


ぎこちなく笑ってから、一緒にカフェテリアへと歩き出した。


カフェテリアへ着くと、直政くんが予約してくれていた窓際のテーブル席に着いた。


うちの学校のカフェテリアは有名なホテルのシェフをスカウトしてきているらしくてかなり美味しいと評判で、いつも満席なんだ。


「音葉、Ａコースでいい？」


「うん、お肉のコースで」


「オッケー」


Ａコースはその日のおすすめのお肉料理がメイン。Ｂコースはお魚がメインのコース。


たぶん明日香ちゃんなら、迷わずＢコースを選ぶんだろうけど私はお肉が大好きなのでここへ来ると迷わずＡにする。


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