今日から不良王子と同居します。
小さく笑ったら、彼は心配そうに眉をひそめる。
「でもバイ菌が入ったらいけないから」
彼はそう言って私の足や制服のスカートに着いた砂を手でそっとはらってくれた。
「ちょっとここの端に座って待ってて。消毒だけでもしておこう」
「うん」
歩道の隅っこにちょうど腰を下ろせる大きめの石があったので、そこにちょこんと座って待っていた。
すぐに、玲生くんが戻ってきてくれた。
そして彼は自販機で買ってきたペットボトルの水で傷口を綺麗に洗い流してくれた。
その時に、足に触られてドキドキと胸が高なってしまったのだけど。
そのことには気づかれたくなくて、平気なふりをしていた。
「玲生くん、ありがとう」
彼は自分のハンカチで、私の濡れた膝を丁寧に拭いてくれた。
ケガは幸いかすり傷だったから、大したことはないみたい。
「音葉さん、どうして追いかけてきたの?」
「それは……心配で」
「心配?」
「うん、せっかく帰ってきたのに、また出て行くんだもん。心配だったの、どうしちゃったのかなって」
「でもバイ菌が入ったらいけないから」
彼はそう言って私の足や制服のスカートに着いた砂を手でそっとはらってくれた。
「ちょっとここの端に座って待ってて。消毒だけでもしておこう」
「うん」
歩道の隅っこにちょうど腰を下ろせる大きめの石があったので、そこにちょこんと座って待っていた。
すぐに、玲生くんが戻ってきてくれた。
そして彼は自販機で買ってきたペットボトルの水で傷口を綺麗に洗い流してくれた。
その時に、足に触られてドキドキと胸が高なってしまったのだけど。
そのことには気づかれたくなくて、平気なふりをしていた。
「玲生くん、ありがとう」
彼は自分のハンカチで、私の濡れた膝を丁寧に拭いてくれた。
ケガは幸いかすり傷だったから、大したことはないみたい。
「音葉さん、どうして追いかけてきたの?」
「それは……心配で」
「心配?」
「うん、せっかく帰ってきたのに、また出て行くんだもん。心配だったの、どうしちゃったのかなって」