今日から不良王子と同居します。
玲生くんの秘密
「んーっ」
まだ半分ねぼけながら、重い瞼を開けたら玲生くんが傍らについていてくれた。
心配そうな顔。
固く繋がれた彼の手と私の手。
ここはどこ?さっきのパーティー会場ではないみたい。
どこかのお部屋の大きくてフカフカのソファーに寝かされていた。
「玲生くん……」
「音葉さん、目が覚めた?気分はどう?」
そうか、私あのとき。
ゼリーの中に入っていた少量のアルコールのせいで意識をうしなっていたみたい。
急性アルコール中毒っていうのかな。
私ってかなりお酒に弱いのかも。
そういえば母もお酒は飲めない体質だったから似たのかもしれない。
まだ頭が少しぼんやりしてる。
情けないな、また玲生くんに迷惑かけちゃった。
彼よりも年上なのにしっかりしてないな、私って。
「玲生くん、ごめん」
「音葉さん、大丈夫?」
「うん」