今日から不良王子と同居します。
彼の横顔が寂しく陰ったような気がして急に不安になる。
私はなにか大きな勘違いをしていたのかもしれない。
根本的に彼の考えが分かっていなかったのかも。
起き上がって、そっと玲生くんの手を握った。
聞いたところで、私にはなんにもできないかもしれない。
けれど、彼の口から本当のことを聞きたかった。
これ以上はひとりで抱え込まないで欲しい。
「あのね、玲生くん、どうして家を出ようと思ったのか話してほしい。
話してくれないとどうしてあげることもできないから」
これまで彼にこの話をしても浮かない表情ではぐらかされてしまうばかりだった。
私には関係のないことだから仕方がないのかなって思っていたけれど。
当人同士の問題だから下手に口を出さないほうがいいのかなって。
だけど、本当は誰かが聞いてあげなきゃいけなかったのかもしれない。
彼と彼のお兄さんの関係を見てそう思った。
玲生くんはお兄さんが憎くて家を出たわけじゃない。むしろ、好きなように感じる。
私はなにか大きな勘違いをしていたのかもしれない。
根本的に彼の考えが分かっていなかったのかも。
起き上がって、そっと玲生くんの手を握った。
聞いたところで、私にはなんにもできないかもしれない。
けれど、彼の口から本当のことを聞きたかった。
これ以上はひとりで抱え込まないで欲しい。
「あのね、玲生くん、どうして家を出ようと思ったのか話してほしい。
話してくれないとどうしてあげることもできないから」
これまで彼にこの話をしても浮かない表情ではぐらかされてしまうばかりだった。
私には関係のないことだから仕方がないのかなって思っていたけれど。
当人同士の問題だから下手に口を出さないほうがいいのかなって。
だけど、本当は誰かが聞いてあげなきゃいけなかったのかもしれない。
彼と彼のお兄さんの関係を見てそう思った。
玲生くんはお兄さんが憎くて家を出たわけじゃない。むしろ、好きなように感じる。