今日から不良王子と同居します。
「音葉、直政」
慌てたように走ってきた彼女はなんだか真剣な様子。
「音葉もう熱の方は大丈夫?」
「うん全然平気、あのね直政くんが午後からどこかへ行こうって誘ってくれて」
「私も行く、行きたい」
すかさずそう言ってきた明日香ちゃんは、だけど顔がこわばっている。
「ねえ、いいでしょ?直政」
「……明日香」
すると彼はなにも答えずに表情を曇らせる。
「直政くん、おねがい。明日香ちゃんも一緒に」
私からも彼にお願いすると、すぐにまたニコッと笑ってくれた。
「……ああ、音葉がそう言うんなら別に構わないよ」
「よかった」
「だけど、明日香。なにがあっても余計なことは言わないでくれよな」
「うんわかった」
なぜだか明日香ちゃんには険しい表情で言う直政くん。
どうしたんだろ、明日香ちゃんに対してはきつい言い方。
もしかしたら、直政くんは私とふたりきりで行きたかったのかな。
慌てたように走ってきた彼女はなんだか真剣な様子。
「音葉もう熱の方は大丈夫?」
「うん全然平気、あのね直政くんが午後からどこかへ行こうって誘ってくれて」
「私も行く、行きたい」
すかさずそう言ってきた明日香ちゃんは、だけど顔がこわばっている。
「ねえ、いいでしょ?直政」
「……明日香」
すると彼はなにも答えずに表情を曇らせる。
「直政くん、おねがい。明日香ちゃんも一緒に」
私からも彼にお願いすると、すぐにまたニコッと笑ってくれた。
「……ああ、音葉がそう言うんなら別に構わないよ」
「よかった」
「だけど、明日香。なにがあっても余計なことは言わないでくれよな」
「うんわかった」
なぜだか明日香ちゃんには険しい表情で言う直政くん。
どうしたんだろ、明日香ちゃんに対してはきつい言い方。
もしかしたら、直政くんは私とふたりきりで行きたかったのかな。