今日から不良王子と同居します。
中には初めてここへ来た時に玲生くんに紹介された人たちもいた。


金髪の人や黒髪で長髪の人がいてたしかに見覚えがある。


向こうもあっていう顔をしていて、すぐに私に気が付いたみたい。


「玲生のお嬢様だ」


「どうしたんすか？その男はお嬢様の知り合い？」


「えっと、あの」


怪訝な表情で、周りを取り囲んでいる彼らになんて説明したらいいのかわからなくて戸惑っていたらまた直政くんが口をひらいた。


「音葉、こんなクズどもと口をきかなくていい」


「な、直政くん、何言って……」


震える声で直政くんに反論しようとしたけどダメだった。


玲生くんの友人たちは殺気だった視線を直政くんに向ける。


「なんだと、こら」


一触即発の空気。


「おい、なんなんだよおまえ。何様のつもりだよ」


「いいから、お前らはおとなしく神崎をここへ連れてこいよ」


直政くんの怒鳴り声で震えあがってぎゅっと自分のスカートを掴んだ。


苛々したような彼の表情。

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