今日から不良王子と同居します。
でも、それは余計に彼を傷つけるだけ。
ただのむなしい、いいわけなんだ。
「もういいんだ、音葉の気持ちはわかったからもう」
「直政くん、ごめん」
「俺との婚約は解消しよう」
彼は切なそうに、だけどきっぱりとそう言ってくれた。
「直政くん、本当にごめん……」
彼は偽物の私なんて欲しくはない。
本当の心でぶつかっていかなければ
彼の10年間の想いに対して失礼だったんだ。
私はなんて彼にひどいことをしていたんだろう。
そんな簡単なこと、今になってようやくわかった。
だって、心はずっと別の人のところにあったんだから。
私はやっぱり、玲生くんが好きなんだから。
もう、私にとってこれ以上深く愛せる人はこの先現れないだろうって思えるほどには。
玲生くんを愛してるって、今はっきりと気が付いた。
直政くんが、何かに耐えるように拳をぐっと握っている。
そんな彼をささえるように明日香ちゃんが寄りそう。
ただのむなしい、いいわけなんだ。
「もういいんだ、音葉の気持ちはわかったからもう」
「直政くん、ごめん」
「俺との婚約は解消しよう」
彼は切なそうに、だけどきっぱりとそう言ってくれた。
「直政くん、本当にごめん……」
彼は偽物の私なんて欲しくはない。
本当の心でぶつかっていかなければ
彼の10年間の想いに対して失礼だったんだ。
私はなんて彼にひどいことをしていたんだろう。
そんな簡単なこと、今になってようやくわかった。
だって、心はずっと別の人のところにあったんだから。
私はやっぱり、玲生くんが好きなんだから。
もう、私にとってこれ以上深く愛せる人はこの先現れないだろうって思えるほどには。
玲生くんを愛してるって、今はっきりと気が付いた。
直政くんが、何かに耐えるように拳をぐっと握っている。
そんな彼をささえるように明日香ちゃんが寄りそう。