今日から不良王子と同居します。

「でもほんとにどうしちゃったの？最近ずいぶん積極的になったって言うか。
音葉さん、どんどん綺麗になっていくから俺、心配だよ」


そんな可愛らしいことを言って、唇を尖らせる彼。


「そうかな」


そんなこと言われても自分ではわからないな。


でもそういえば、周りの人から最近明るくなったねとか、活発になったねってよく言われる。


久しぶりに会ったお父様からは本当にお母様に似てきて大人っぽく綺麗になったって感心された。


「玲生くんを見習って、なんにでも挑戦して視野を広げていこうかなって思ってるからかな」


「え……いや、そんな俺みたいにはならないほうがいいんじゃない？」


彼はなにをおもったのか不安げに眉を寄せる。


「まさか、玲生くんみたいになる気はないけどね」


彼は自由過ぎて、私は到底そんな風にはなれないだろうけど。


「大丈夫かな、ただでさえもうすぐ大学生になるんだし、ちょっと心配だな」