今日から不良王子と同居します。
不良高校
「玲生くん、玲生くん、起きて」
私の膝の上ですやすやと眠っていた彼はなかなか起きてくれない。
彼は変な体勢で座って眠っていたから、身体によくないような気がした。
だから思い切って私の膝枕で寝かせてあげていたんだ。
眠っているので、あんまり恥ずかしさは感じなかったんだけどその寝顔ときたら凄くあどけなくて、見惚れてしまったほど。
なんだろう、寝顔だけなら赤ちゃんみたいに純真なんだけど。
フフ、可愛い。
「玲生くん、学校に着いたよ」
身体をゆさぶってみようと思って、胸のあたりに触れてみたら、ドキッとした。
思っていたより硬くて筋肉質な胸板。もしかしたら、鍛えているんだろうか。
「玲生くんっ、起きて」
軽く揺さぶってみたけど、なかなか起きないので耳元で大きな声をだしてやろうかなってイタズラ心がわいてきて。
そーっと顔を近づけたら、いきなり彼が目を開けたからびっくりした。
「おわっ……な、なにやってんの」
あわてて飛び起きた彼は焦っているみたいでなんだか不思議だった。