今日から不良王子と同居します。
「あ、いけない。忘れ物」
彼へ渡そうと思っていたお弁当。
うちのコックさんが腕によりをかけて作ってくれたんだ。
男の子だし、きっとたくさん食べるだろうと思って大きめのお弁当箱にしてもらった。
「川本さん、ごめん少しだけここで待ってて」
「お嬢様、行ってはいけません」
「すぐに戻ってくるから、大丈夫よ」
川本さんが制止するのも聞かずに私はドアを開けて車の外へ飛び出した。
車から降りてふと見上げた秋の空は、濃い青色をしていて。
玲生くんの瞳の色とよく似ているなってぼんやりと思った。
まだそんなに遠くへは行ってないはず。走ればすぐに追いつけるはず。
正門の外には何人かの男子学生が道の端に座って話しこんでいた。
その人たちに下からジロジロ見られて、ギクッとして嫌な気分になる。
先生らしき人は見当たらないしちょっとだけなら学校にはいっても大丈夫かな。
うん、少しだけ入ってすぐにでよう。
そう思って、その学校に足を踏み入れたらそのあたりにいた生徒たちがどよめきだした。
「おっ、すっげーいい女、はっけーん」
「ちょっとお姉さん、モデルさん?」
「うっー、やりてーな」
私に気が付いた生徒たちが一斉にこちらを見ているのが分かって恥ずかしかった。
だけど、10メートルくらい先に玲生くんの後ろ姿が見えたのでホッとする。
彼へ渡そうと思っていたお弁当。
うちのコックさんが腕によりをかけて作ってくれたんだ。
男の子だし、きっとたくさん食べるだろうと思って大きめのお弁当箱にしてもらった。
「川本さん、ごめん少しだけここで待ってて」
「お嬢様、行ってはいけません」
「すぐに戻ってくるから、大丈夫よ」
川本さんが制止するのも聞かずに私はドアを開けて車の外へ飛び出した。
車から降りてふと見上げた秋の空は、濃い青色をしていて。
玲生くんの瞳の色とよく似ているなってぼんやりと思った。
まだそんなに遠くへは行ってないはず。走ればすぐに追いつけるはず。
正門の外には何人かの男子学生が道の端に座って話しこんでいた。
その人たちに下からジロジロ見られて、ギクッとして嫌な気分になる。
先生らしき人は見当たらないしちょっとだけなら学校にはいっても大丈夫かな。
うん、少しだけ入ってすぐにでよう。
そう思って、その学校に足を踏み入れたらそのあたりにいた生徒たちがどよめきだした。
「おっ、すっげーいい女、はっけーん」
「ちょっとお姉さん、モデルさん?」
「うっー、やりてーな」
私に気が付いた生徒たちが一斉にこちらを見ているのが分かって恥ずかしかった。
だけど、10メートルくらい先に玲生くんの後ろ姿が見えたのでホッとする。