今日から不良王子と同居します。
玲生くんがよく通る大きな声ですごんだかと思うと、こちらへ走ってきてくれた。
血相を変えて駆けつけてくれた彼は人込みをかき分けて私のもとへ来てくれて。
そして彼は周りの視線から私を庇うように背中に腕を回して抱き寄せた。
「なんだよ、1年のオンナかよ」
「おい、あいつあれだろ。ヤベー奴」
「3年に喧嘩売ったレオとか言う命知らず」
あたりは騒然としていて、玲生くんは威嚇するように周りの人を睨みつける。
怖い、まさかこんな騒ぎになるなんて思ってもいなかった。
なにより、こんなにギラギラした目で見られたことなんて、これまでの人生で1度もなかったから不快で気持ちが悪い。
「玲生くん、あの……お弁当」
「ああ、そっか。ありがとう」
周りの生徒達ににらみを利かせている彼。
だけどようやくお弁当を手渡せてホッとした。
「ごめんね」
「いや、いいから、車まで送るよ」
「うん」
私は彼に抱き着くようにして歩いたんだけど、実は足がガクガク震えていた。
だめだ、情けないけど恐怖で腰を抜かしそうになっている。
もしもあのまま、連れていかれたらどうなっていたかと思うと怖くてたまらない。
血相を変えて駆けつけてくれた彼は人込みをかき分けて私のもとへ来てくれて。
そして彼は周りの視線から私を庇うように背中に腕を回して抱き寄せた。
「なんだよ、1年のオンナかよ」
「おい、あいつあれだろ。ヤベー奴」
「3年に喧嘩売ったレオとか言う命知らず」
あたりは騒然としていて、玲生くんは威嚇するように周りの人を睨みつける。
怖い、まさかこんな騒ぎになるなんて思ってもいなかった。
なにより、こんなにギラギラした目で見られたことなんて、これまでの人生で1度もなかったから不快で気持ちが悪い。
「玲生くん、あの……お弁当」
「ああ、そっか。ありがとう」
周りの生徒達ににらみを利かせている彼。
だけどようやくお弁当を手渡せてホッとした。
「ごめんね」
「いや、いいから、車まで送るよ」
「うん」
私は彼に抱き着くようにして歩いたんだけど、実は足がガクガク震えていた。
だめだ、情けないけど恐怖で腰を抜かしそうになっている。
もしもあのまま、連れていかれたらどうなっていたかと思うと怖くてたまらない。