今日から不良王子と同居します。
周りは男子生徒ばかりだったから、ここは男子校なのかもしれないな。
「おーい玲生」
その時、後ろから明るく親し気な声がした。
「おう、蒼汰(そうた)」
どうやら玲生くんの友達みたいだった。
鮮やかなピンク色の髪の蒼汰くんと呼ばれた彼はニコニコ笑っている。
「蒼汰、そっち手伝え」
「え、なに、このお姉さん、チョー美人じゃん。玲生の新しい女?」
「えっ?」
思わず彼をまじまじと見てしまう。新しい女って言い方になぜかひっかかって。
「そんなんじゃない。早くしろ。そっちの肩を支えてやって」
「おう」
「い、いやっ」
蒼汰くんが私の肩に手を伸ばしてきたんだけど、怖くて叫んでしまった。
「あ、いや俺、肩を貸してあげようとしただけなんだけど。傷つくなー」
「ごめんなさい、でも」
この状況で、知らない男の人に触られるのは怖かったのでどうしようもなかった。
ガタガタ身体が震えている私を玲生くんは心配そうに覗きこんだ。
「わかった。やっぱ俺が運ぶ。蒼汰これ持ってて」
玲生くんは通学かばんとお弁当箱を蒼汰くんに預けてから、私を軽々と抱き上げた。
「おーい玲生」
その時、後ろから明るく親し気な声がした。
「おう、蒼汰(そうた)」
どうやら玲生くんの友達みたいだった。
鮮やかなピンク色の髪の蒼汰くんと呼ばれた彼はニコニコ笑っている。
「蒼汰、そっち手伝え」
「え、なに、このお姉さん、チョー美人じゃん。玲生の新しい女?」
「えっ?」
思わず彼をまじまじと見てしまう。新しい女って言い方になぜかひっかかって。
「そんなんじゃない。早くしろ。そっちの肩を支えてやって」
「おう」
「い、いやっ」
蒼汰くんが私の肩に手を伸ばしてきたんだけど、怖くて叫んでしまった。
「あ、いや俺、肩を貸してあげようとしただけなんだけど。傷つくなー」
「ごめんなさい、でも」
この状況で、知らない男の人に触られるのは怖かったのでどうしようもなかった。
ガタガタ身体が震えている私を玲生くんは心配そうに覗きこんだ。
「わかった。やっぱ俺が運ぶ。蒼汰これ持ってて」
玲生くんは通学かばんとお弁当箱を蒼汰くんに預けてから、私を軽々と抱き上げた。