今日から不良王子と同居します。
きっと、私の頭がとろいから頭のいい彼には退屈なんだろうなって思う。


その点、明日香ちゃんは彼のことがよくわかっているみたいだし、フィーリングも合ってるみたい。彼も明日香ちゃんの方が話しやすそう。


どっちが婚約者なんだろうって時々思うくらいに。


私はおっとりしているせいか直政くんに気を使わせてしまうことがよくあるからそんな時、明日香ちゃんがさりげなくフォローしてくれるんだ。


ほんとに明日香ちゃんって頭が良くて機転が利く子で、私とは大違い。


空気を読むのがうまいっていうか。


私達3人の関係は明日香ちゃんがお姉さん的な感じでなんでもテキパキ決めてくれるリーダー的存在。


直政くんは男子だし昔から一歩引いてくれていて私達を優しく見守ってくれている。


だけど困ったことがあれば必ず助けてくれる。


私はしっかりしたふたりにいつも甘えてばかり。


だけど、いつか私もふたりの役に立ってあげられるときがきたらいいなっていつも思ってる。


その時は全力で頑張るつもりだよ。


「そんなことよりさー。音葉」


「ん？」


「どうなのよ、その年下イケメンってやつは」

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