今日から不良王子と同居します。
そんなわけないよね、それよりもいま大事なことは……。
「また、さぼってるの?ちゃんと課題を終わらせなきゃダメでしょ」
さっきまで寝てしまいそうになっていたけど、何事もなかったようにキリッとした顔をつくって彼に向き直った。
「それに外へ行きたいだなんて。あなたは自分の置かれた状況がまだわかってないんだから」
「もうお説教はたくさんだよ。音葉さん眉間にしわが寄ってるじゃん。そんなに怒ってばかりじゃすぐに老け込んじゃうよ」
「なっ」
ちょっと注意したら、シレっと生意気なことばかり言う彼。
当然のことながら、2歳年上の私をうやまうような態度はまるでなし。
「ほんとうにあなたという人は、口が減らないんだから」
私が彼の部屋でいったい何をしているのかというと、彼を見張っているんだよね。
あの星之坂工業で大乱闘事件が起きたあの日に、彼は学校側から1週間の停学処分を受けてしまった。
ああいう不良高校のことだから日常的な小競り合いは毎日少なからず起きるらしい。
普通じゃ考えられないけど、いつもならたいていの喧嘩は大目に見てくれてるらしくて。
「また、さぼってるの?ちゃんと課題を終わらせなきゃダメでしょ」
さっきまで寝てしまいそうになっていたけど、何事もなかったようにキリッとした顔をつくって彼に向き直った。
「それに外へ行きたいだなんて。あなたは自分の置かれた状況がまだわかってないんだから」
「もうお説教はたくさんだよ。音葉さん眉間にしわが寄ってるじゃん。そんなに怒ってばかりじゃすぐに老け込んじゃうよ」
「なっ」
ちょっと注意したら、シレっと生意気なことばかり言う彼。
当然のことながら、2歳年上の私をうやまうような態度はまるでなし。
「ほんとうにあなたという人は、口が減らないんだから」
私が彼の部屋でいったい何をしているのかというと、彼を見張っているんだよね。
あの星之坂工業で大乱闘事件が起きたあの日に、彼は学校側から1週間の停学処分を受けてしまった。
ああいう不良高校のことだから日常的な小競り合いは毎日少なからず起きるらしい。
普通じゃ考えられないけど、いつもならたいていの喧嘩は大目に見てくれてるらしくて。