俺の宝物は、お前の笑顔。

他にもたこ焼きを食べたり、好きなドリンクを飲んだりしながら歩き回っていると、あっという間に、文化祭を終了する時間がやってきてしまった。



「星野。時間だし、ワッフル屋のとこ1回戻るぞー」



高畑くんの声に、あたしは先生が時間が来たら仕事していた場所に戻って軽く片付けておくよう言っていたことを思い出した。



「あ、うん」



あたしと高畑くんは、ワッフル屋さんのところへ戻って愛菜や宗馬もそれぞれのお店へと向かっていった。



「お疲れさまー」



「うん、お疲れ。少しだけ余ったね」



女子たちが見ているワッフルを眺めると、確かに残っていた。
宇治抹茶のワッフル1つ、いちごのワッフル1つ、そしてキャラメルのワッフル2つ……。



「ちょっと、こっち来てー!」



「星野さんと高畑くん以外!」



遠くを見ると、うちのクラスの人たちがこっちの方へ手招きしている。



「じゃ、高畑くんと星野さんで待ってて」



みんなはスカートをばたばたとさせながら、呼ばれた方へ走っていった。




< 102 / 166 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop