俺の宝物は、お前の笑顔。
「ふう〜、疲れたぁ!」
間違えたところの解き直しをすると、急に気が抜けてしまった。
「ねえ、期末試験終わったら久しぶりにクレープ食べに行こう。袖川さんも一緒に!」
あたしがそう言うと、袖川さんの黒目がちな目がキラキラっと光った。
「うん! あたしもクレープ好き〜」
袖川さんは、なおさらクレープ食べなきゃ。
こんなに細くて、低糖質のお菓子を食べたりと体型に気を遣っているんだから、テストが終わったらそのご褒美にもぴったりなわけだし。
「もう、ゆりあったら。テストが終わったら、袖川さんにメイク道具教えてもらうんじゃなかったの?」
愛菜が横で、くすくすと笑っていた。
「あっ、そうだった! なんならさー、メイク教えてもらった後に、クレープとか? 逆でもいいよー!」
「全く、星野さんは適当だなぁ〜!」
あたしの発言に、袖川さんも吹き出して笑った。