俺の宝物は、お前の笑顔。

テスト前ということで、あたしは愛菜に教えてもらいながら勉強中。
なんだけど……。



「あー、疲れた!」



今日は、眠くなる授業も多くて、それでもあくびを押し殺して受けてたからね。


一応、ノート取りや問題の解き直しをしていたけれど集中力がそろそろない。



「1回、休憩しよっか」



隣で、愛菜が苦笑した。



「愛菜さ……バレンタインのチョコどんなのにするか決めたー?」



「今年は瑠夏も作りたいって言い出したから、ママとわたしと瑠夏の3人でクッキー作る予定。簡単だからね」



そっかー、瑠夏ちゃんもチョコ作りデビューか。


もしかして、瑠夏ちゃん、好きな男の子でもできたのかな。
そして瑠夏ちゃんが好きな男の子に、バレンタインチョコをあげたら、両思いになるかな。なっちゃいそうだなぁ。


瑠夏ちゃん、あんなに可愛いんだし。
きっと、同じクラスで2、3人は瑠夏ちゃんのこと好きな人いるよね。




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