俺の宝物は、お前の笑顔。
あたし達は一通り回ってから、グッズが売られてあるお店に入った。
「何買うかぁ」
ぬいぐるみやキーホルダーなど、可愛いものがたくさんある。
「わぁ〜、このハムスターのぬいぐるみ可愛い! ひまわりそっくり!」
ぬいぐるみの棚には、可愛い動物のぬいぐるみがあって中にはひまわりみたいなハムスターのぬいぐるみもあった。
「は? ひまわり?」
面食らっている健二に、あたしはスマホでひまわりの写真を見せた。
「うちで飼ってるハムスター、『ひまわり』っていう名前なの。ほら見てよ、そっくりでしょう?」
「ふーん」
って、自分で聞いてきたくせにその反応かい。
まあ、写真でも可愛いけれど実物のひまわりには絶対そんな塩対応にはなれないと思うけどね。
可愛いパッケージをしたお菓子もあって、内装も明るい色が多く、まるでおもちゃ箱の中に入り込んだみたい。
そこであたしが見つけたのは、小さなコーヒーブラウンのクマがモチーフになったキーホルダー。
あたしがバッグにつけている、アイボリーのクマと色違い。
「ねぇねぇ! これとかどう?」
あたしはそれを手に取って、健二に見せる。
「ったく、恥ずいことすんなー」
「え〜、あたしと色違いになるのにぃ」
憎まれ口を叩いているけれど、健二は受け取ってくれた。
「なんか、菓子とか見とけよ。俺も、まだもうちょっと探したいとこあるから」
「ん? ……うん、わかった」
健二が見たいところあるなら、あたしだってついていってたのになぁ……。