俺の宝物は、お前の笑顔。
第一章
ゆりあside
あたしの名前は、星野(ほしの) ゆりあ。
よく言われていて、自分でも思っているのは『明るい』。
「ゆりあちゃんの明るい笑顔を見てると、元気が出るわー」
「ゆりあの明るいとこ、だーいすき!」
近所のおばさん、友達からも『明るい』と言われていて。
あたしの誇れるところは、そこだけ。
いつから明るいかっていうのは、わかんないけど。
多分、物心ついた時からずっと明るかったんじゃないかなあ。
幼稚園の時も、小学生の時も、中学生の時も、あたしの第一印象は『明るい』。
そんなあたしも、もう高校1年生。
高校生になって、早いものでもう1ヶ月ちょっとが経っている。