俺の宝物は、お前の笑顔。
第二章

ゆりあside


今日は、体育祭当日だ。
太陽がギラギラと照らしていて、雲なんてひとつも見えない快晴。


髪をいつもサラリとおろしている女の子達も、今日はきれいにまとめている。



「ゆりあ、結ばないの?」



愛菜も今日は、ポニーテール。

あたしも家で結ぼうとしたけれど、少しだけ寝坊してしまったのでゴムだけ持ってきてまだ結んでいない。



「今から結ぶとこ」



幸い、学校には早く着いたからまだ担任は来ていない。

あたしは、洗面台の鏡を頼りにくしとゴムを持って、後ろで三つ編みの一つ結びにした。



「準備完了っと」



「本番だよ、頑張ってね、ゆりあ!」



「愛菜ありがと!」



あの次の日からも、何度かリレーの練習はしたけれど、正直今日ちゃんと勝てるか自信はない。


もちろん、やるからにはやらないといけないけど!





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