俺の宝物は、お前の笑顔。
言った?
まさかこいつ、もう星野に告白したのかよ。
それでまさか……ああ見えて2人は内緒で付き合っていたのか?
だから、よく俺とこいつと星野と久保田の4人で出かけることが多いのか?
だけど、その時の俺の存在意義ってなんだ?
「あいつにさ……『お前が好き』って告白したらなんつったと思うよ」
「何?」
「『ありがと、宗馬。あたしも宗馬が好きだよ。宗馬はあたしの1番の友達だから』」
それって……。
「『大人になっても、ううん、永遠に仲のいい幼なじみ同士でいようね!』」
あぁ……あいつ、あれか。
『LOVE』と『LIKE』の違いが分からないんだな。
こいつに関して、あいつへの気持ちは『LOVE』だったけれど、『LIKE』と勘違いされたわけか。
「なんで、幼なじみとしての好きじゃなくて、恋愛的な意味で好きって言わなかったんだよ?」
「言えるかよ、ああいう風に返された後で。しかもあんな風に言ったってことは、あいつは俺に対して何も思わなかったのが丸わかりだよ。そうじゃなかったら……『好き』の一言で意識してるだろ」
宗馬は、すごく切ない目をしていた。