【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「えっ、あの、篠崎さん……?早くしないと、会議が始まりますよ……?」
「……お前、俺のこと好きなんだろ?」
「へっ……!?な、なんでそんなこと……!」
「そんなの、見てれば分かる。お前いつも顔赤くなるし」
「えっ、いや!それは……!」
「それは?何?」
「し、篠崎さんの、勘違いです……!」
「勘違いなわけないだろ?なぁ言えよ、文香。ーーー俺のこと、好きなんだろ?」
急に私の名前を呼ばれて、私はドキッとしてしまった。
そしてまた顔が赤くなるのが、自分でもわかった……。
「ーーーす、好きです!」
だから私は、正直に答えた。
篠崎さんのことが好きだと。
もうこうなったら、言ってしまえ!
もう後には引けない!
「……やっぱりな」
「……私が篠崎さんのこと、好きだってわかってて、そんなこと言うんですか?」
「だって事実だろ?」
篠崎さんのその顔は、まさに゙野獣゙みたいだった………。