【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「わりぃ!太田!待たせた!」
戸惑ってる私の前から、そこに現れたのは………。
「あっ、広沢くん………!」
同期である広沢くんだった。
よ、よかった!!
気まずくならずに済むよ………!!
「待たせて悪い!俺から誘ったのに!」
「う、ううん。大丈夫!行こっか!」
私は広沢くんの腕を引っ張って歩き出した。
広沢くんはきっと、困ってる私を助けてくれただけなんだけど、その時の私には、広沢くんが神様に見えた。
「広沢くん、ごめんね。ありがとう」
「気にすんなよ。ていうか、アイツ誰?」
「……も、元カレ。大学の時の」
「元カレ?なんで元カレが?」
「実はお昼に、たまたまカフェで会っちゃって………隣の席に座ってたの」
「へぇ。そんなこと、あるんだな?」
「もう、びっくりだよ。まさかこんなとこで会うなんて………」
もう絶対に、二度と会わないと思っていた。
会うこともないと。