【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。





「んー………気持ちいいですね」

「そうだな。いい天気だな」

「はい」





手を繋いで歩いていると、子どもたちが笑いながら私たちの周りを走り回っていた。
その姿を見て、なんだかとても癒やされた気がした。




「子ども、カワイイですね」

「そうだな。元気があっていいよな」

「はい」

「……文香は、子どもほしいか?」

「子ども、ですか?」

「ああ。子ども、ほしいか?」

「そうですね。やっぱり、いつかはほしいです」

「そうだよな」

「好きな人の子どもなら、なおさらほしいです」

「………そっか」

「はい。春輝さんは、子どもほしいですか?」

「そりゃあまあ、ほしいかな?いつかは」

「ですよね!」





公園のベンチに座りながらそんな景色を眺めるだけで、なんだかとても心が癒やされた気がした。
たまには、こんな日もいいな。




公園でのんびりゆったりすごすのも、悪くないかも。
大好きな人と過ごす日々が、こうやって宝物になっていく。








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