【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「……あ、これ、素敵です」
「どれだ?」
「これです。このデザインです」
私が目を引かれたのは、シンプルなデザインだけど、ピンクゴールドでかわいらしい色味の指輪だった。
一際目立つ色ではないけど、私の心をキュンとさせるようなデザインで、とてもキレイだった。
「これ、キレイだな」
「はい。とてもキレイですし、デザインもいいです」
「そうだな。このデザインのシルバーも、いいな。付けやすそうだ」
「はい。そうですね」
「今の所、俺の候補はこれと今のヤツかな?」
「私はこれか、最初に見たヤツですかね?」
「じゃあ、その候補から選ぶか」
「はい。どれも素敵なので、迷ってしまいますけど」
「そうだなぁ」