【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
じっくり付けたり見たりして、ゆっくり時間をかけて選んだ。
そして決めたのは、私が気に入ったあのピンクゴールドの指輪だった。
春輝さんは、シルバーリングで、指輪の裏にお互いの名前を刻印した。
永遠の愛を誓い合うために用意した指輪だけど、結婚するっていう実感はまだない。
春輝さんが結婚祝いにと、指輪をプレゼントしてくれた。
とても嬉しかった。
指輪のサイズを直してもらうため、受け取るのは3日後になった。
帰る時に女性の店員さんが、《おめでとうございます。お幸せに!》
と笑顔で見送ってくれて、とても晴れ晴れした気持ちになった。
「春輝さん、ありがとうございます」
「ああ。ふたりで幸せになろうな?」
「はい!」