【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「……あの、何か手伝いますか?」
「いや、大丈夫。それより、お前も休憩取ってこいよ」
「えっ?いいんですか?」
「ああ。もうお昼ご飯だから、行ってこい」
「……でも、篠崎さんは?」
「俺はこれからやることがあるから、気にせず先に行け」
「……あっ、はい。行ってきま……きゃっ!」
「あっ、おいっ!」
私はヒールを履いていたせいで、ふらついてしまい……。
その直後に、篠崎さんの方へ傾いてしまい、倒れてしまった。
「ご、ごごご、ごめんなさい……!」
「大丈夫か?」
「はっ、はいっ!すみませんでした……」
私は今、篠崎さんの腕に抱かれている状況になっていた。
篠崎さんの腕の中って、温かい……。
「……ったく、気を付けろ。危なっかしいな」
「す、すみません……。わ、私、行きますね!」
私はあまりにも恥ずかしくてそのまま走って出て行った。
……だって私、今ドキドキ、してる。