【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。





「お前の両親も、きっと喜んでくれると思うよ。ドレス着てる姿なんか見たら、きっと泣いてしまうかもな?」

「……そうですかね?」

「ああ。娘のドレス姿なんて、見れるのは一回きりだろ?」

「……はい。思い出に残る、結婚式にしたいです」

「きっと幸せな思い出になるさ。俺たちにも、俺たちの両親にも」

「はい」

「そういや、俺のおふくろが文香に渡したいものがあるとか言ってたな」

「渡したいもの、ですか?」

「ああ。ぜひ文香にって」

「なんですかね?」

「きっとそのうち送られて来ると思うぞ」

「じゃあその時まで、楽しみにしています」

「そうだな。俺も何を渡したいのか知らないしな」

「お楽しみって事ですね」





なんだろうなぁ。





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