【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。






「まぁ、文香……本当にキレイだわ」

「本当に?」

「えぇ、とっても素敵です。お似合いですよ」

「……ありがとうございます」

「文香、おめでとう本当に。お母さん、こんなにも早く、文香のドレスを着る日が見られるなんて……」

「お母さん……」





ドレス姿の私を見て、お母さんは感動したのか泣いていた。
その姿を見て、私もすごく感動してしまい、泣きそうになった。





「アンタはまだ泣いちゃダメよ?」

「だってお母さんが……」

「あらあら、ごめんなさいね。……文香、今日は世界で1番あなたが輝く日なんだから、思いっきり楽しみなさい」

「はい。お母さん」





迎えた結婚式当日。
お母さんとこんな話しをする日が来るなんて、思って無かった。




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