【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「……じゃあ、会場で待ってるわね?」
「うん」
お母さんは、嬉しそうな顔で控室から出て行った。
そしてそれから数分後、コンコンとノックの後に、ドアが開いた。
「……文香、入るぞ?」
「はい。春輝さん」
「……文香、キレイだ」
「春輝さんも、似合ってます」
春輝さんは、私のドレス姿を見て、優しく微笑んでいた。
そして頬を優しくなでた。
「世界で1番、キレイだよ?文香」
「……春輝さんも、世界で1番、カッコイイですよ?」
「今日は、世界で1番幸せな結婚式にしよう」
「……はい」
春輝さんと私は、今日結婚する。
世界で1番幸せな日に、きっとなると信じている。
ふたりで決めた今日この日を、絶対に忘れない。