【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「……はぁ、ビックリした」
ドキドキしすぎて、困ってしまった。
「……太田!」
「あっ、広沢くん」
「お疲れ!」
「うん。お疲れ」
「今から飯?」
「うん。そうだよ」
「じゃあ一緒に食べようぜ!」
「うん。いいよ」
広沢秋彦(ひろさわあきひこ)
私の同期で、経理部に配属になった。
入社して以来、久しぶりに会った。
元気そうでよかった。
「どうだ?営業企画部は?」
「うーん、なんというか……雑用ばっかりだよ」
「俺もそーんな感じ。まぁ頑張ろうな、お互いに」
「うん。頑張ろうね」
食堂でカレーライスを食べながら、ふたりでいろんな話をした。
数少ない同期だから、やっぱり話せる仲間がいるっていいなと、感じた。
「じゃあな。頑張れよ!今度は一緒に呑みに行こうな」
「うん。じゃあお疲れ様」
「お疲れ!」
私はそのまま営業企画部へと戻った。